年を取りますと一年の早さを改めて感じます。人との出会いは人生の宝と言われますが、我が人生を振り返ったとき、あの人に出会ったお陰で、私の人生の方向付けができた、あの教えに出会ったお陰で私の人生が豊かなものになったと、深い感慨に更けることがあります。しかし人生、良いことばかりではありませんでした。悪い出会いや厳しさは、己を磨く時であると今でも厳しく見つめるようにしております。
大晦日には百八の除夜の鐘をつきますが、百八というのは、仏教で分類した人間の煩悩の数であると言われます。除夜とは、夜を除くと書きます。夜とは、道理(すなわち人が行うべき正しい道)が暗いための闇である。天地の道理、その中に生かされている人の生命の姿が暗く、その道理にはずれた生き方ゆえに招いた苦しみの闇なのです。夜を除く・煩悩の闇を除くと書くが、除くのではないのです。人々は悲しみや苦しみを嫌い逃げようとするが、むしろその傷を大切にせよと教えているのです。バチカンにおられるしりねだ尻枝正行神父が作家の曽野綾子さんに贈った言葉に「苦しみから逃れて救われるのではなく、苦しみが私を救ってくれる」とあります。
「百八の煩悩の闇といっても、他人の闇ではなく借り物でもない私の闇、私の痛みに導かれ、それを鍵とし、そこを入り口として教えに出会うことにより、闇を転じて光明の元旦を迎えよ」というのが除夜の鐘の心であると言われます。我々凡人は、苦しみを味わうことによって幸せを感ずるのです。苦しみは我を磨く時と意識し、豊かな心を以って人生を歩んでいただきたい。

| 2010年12月30日 木曜日 | 経営 |

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