会長の部屋

私は、毎年会社で定期的に行なう健康診断「人間ドック」を受けておりましたが、何も発見されずにいたため、自分は健康だと思っておりました。また、私がかかったスキルス癌は、早期発見が難しいだけでなく、初期のステージでは自覚症状もない癌です。むしろ、自覚症状があるようでは手遅れとなる進行のとても速い癌の一つです。さて、体の健康は医者の診断を頼りにしているのが大半だと思いますが、自分の健康を守るためには、自分の体の変化に注意を払うことが必要です。変化に気付いたならば、一日も早く医者に相談をする事が大切です。それによって、医者も気付かなかった事に気付くこともあるのです。ですから、医療の専門家ですら知らないこともあると理解し、医者にすべてを任せず、自分の体の変化を医者に伝え、治療に当たっていただく必要があると思います。私は今では、自分の健康について改めて考え、行動するように心掛けております。その一つに、心と体は一体であると言うことです。体とは自分の考えた通りに反応していくのです。如何なる病になろうと、必ず健康になると前向きに捉え、行動することが大変重要です。癌においても、不治の病であるとマイナス思考に物事を考えると、悪い影響を与えるのです。必ず良くなると意識し、行動する事の大切さを感じます。例えば、私はもうすぐ80歳だ、と思った瞬間から老いは始まるのです。まだ80歳だ、100歳まで20年あると思う考え方が大切です。物事についても、他人を当てにするのではなく、自分で決め行動することで若さを保つと言われます。思い込みに囚われない人は長生きをする。諦めない人は長生きをする。信念を持ち自分の行動に責任を持ち、実践することの大切さを感じます。

「利は元にあり」の格言があります。利益は上手な仕入から生まれてくるのです。仕入とは当社の扱う商品を買う側...お客様の仕入担当者になったつもりで充分吟味して仕入することが大切です。ホール業界は、一物一価、等価交換と言う遵守すべきルールが存在しています。だからこそ、商品を持って集客することのできる商品構成とは、如何なるものなのかを考えることです。お客様のお役に立つ、適正な価格で仕入れることで当社の利益は生まれるのです。厳しい時代だからこそ、仕入が極めて大切であり、お客様のお役に立つ基本なのです。仕入担当者は、良い商品を安定的に供給していただく仕入先を大切にしていくことが大変重要です。デフレ下の価格競争にあって、仕入担当者によっては一部に横暴な人もあると聞くことがあります。これは「利は元にあり」と言う事が単に安く買い叩けば良いと言う様に解釈されている結果であり、仕入先はお得意様同様大切にする態度で望んでいただきたい。メーカー商社の皆さんも自分を良く理解し、大事にしてくれる所には良い商品を安く提供しようと協力して頂く事になるのです。仕入先と、人情の機微にふれる信頼関係を結んでこそ、「利は元にあり」と言う格言が生きてくるのです。仕入の立場にある人こそ、人間性人柄を磨き、対応していただきたい。利に基づいてこそ営業ができ、お客様にお役に立つことに繋がっていくのです。私は自分で仕入を担当し、営業にまわり、商品をお届けするという経験をして参りました。私自身、如何なる場合でも自分一人の責任だと考え、自問自答しながら良い会社とは如何なる会社であるかと常にお客様を訪問し学んで参りました。会社では、部の責任は部長の責任であり、責任者によってその部が左右され、会社も左右されるという意識を持ち、努力していただきたい。

日本の政治経済は、今年は大きく変わるものと思われます。アメリカではシェールガス革命が起き、エネルギーの削減に大きく貢献すると言われております。日本でも愛知県知多半島沖にメタンハイドレートが埋蔵されていると言われ、来月から調査が進められると言われております。当面は厳しさも残る部分はあろうかと思われますが、必ず光は差して参ります。当社においては、社員一人一人が充分能力を発揮しているでしょうか? 私は、まだ眠っている人財資源がたくさんあるのではないかと思っています。経営とは、社長の指導力はもちろん大変重要ですが、いくら優秀な経営者であっても自らの手で下せる範囲には限界があります。社長一人で行き届かない範囲を代行し業務に当たるのが役員であり幹部管理職であるのです。指示を受けて行動するのが一般社員なのです。部門の声を代表するために部門長がいる訳ではなく、経営者の立場で部門を運営していく責任を負っていると自覚していただきたい。役員は社長の役割を担う責任があり、幹部は役員の立場で物事を考え部下の指導にあたり、社員はお客様の声をしっかりと聞き、それには段取り良く行動し、訪問回数を増やし、人間関係の構築に努める努力を惜しまないでいただきたい。低迷している会社に共通していることは、口先では立派な改革改善と言っているものの、具体的に自社の何が、どこが問題なのか、あるいは遅れているか、と真剣に考える風土に欠けているように思われます。当社においても、少なくとも昨年と明らかにここが違うと言う事の出来るコミュニケーションの質を高め、行動に移すことが大変重要と思います。それには職場ごとに改善すべきは何か、一人一人が考え、提案する風土であり、内容によっては評価する企業体質の強化が必要と思われます。

昨年の1月12日に癌を宣告され、同月23日に手術をして丸一年を迎えました。この間、お陰様で風邪一つ引くことなく、無事に過ごす事が出来ました。心から感謝する思いです。一昨年11月25日に沖縄に行き、仕事を終えホテルでの出来事が思い出されます。今、元気で過ごす事ができるのも、ホテルで突然吐血した際に、偶然通りかかった一人の看護士の方の応急処置のお蔭であり、搬送された市立病院で担当いただいた先生の適切な処置のお蔭であり、退院後の家族、社員、友人の皆さんの心使いのお陰でございます。いずれもが偶然と思われるような出会いに遭遇した訳ですが、人は生きているのではなく生かされているのだと改めて身を持って感じた次第です。私が15歳で郷里を後にする時の母親の言葉は、「身体を大切に、世の為人の為に役に立つ人間になれ」でした。忘れることのできない一言でした。また、私が上京して教わった言葉の一つである「自己に厳しく他人に寛大たれ」を我が身上として、人生を歩んで参りました。しかし、我が人生を振り返りますと反省することばかりでもあります。残された人生を少しでも社会に役に立つには如何にあるべきかを考える度、物事を明るく捉え、反省することを忘れないように意識し、少しでも改善に努める努力を怠ることなく、日々精進して行くことの大切さを感じております。先般、タレントのコロッケさんがとても良い話をしておりました。コロッケさんは貧しい家庭に育ったそうですが、お母さんの、「 あせるな おこるな いばるな くさるな まけるな 」という口癖のお陰で、家の中はいつも明るかったと話をしておりました。この五つの言葉の頭文字をとって、「あおいくま」と覚え心掛け、努力されているとのことです。

成長期から成熟期を迎えた日本経済は、少子高齢化が進み、大変厳しい時代が続くものと思われます。昨年12月、自民党政権が誕生し、アベノミクスと言われる金融財政政策、成長戦略と日本経済再生のための施策を積極的に打ち出したお陰で、株高、円安が進み、明るい兆しが見えて来ました。しかしながら、ホール業界では、昨年は広告規制や遊技台の検定等にも厳しい指導があり、売上も大きく影響を受けた一年でした。このような厳しい時代こそ己を磨く時、と心して努力していただきたい。
企業とは何か、経営とは何か、と考えて見る度、まずお客様との信頼関係であり、それにはフットワークの良さと、絶やさないフォローの大切さを感じます。そして、結束力のあるチームのメンバーとの信頼関係が大変重要です。「信頼」とは信じて頼ると書きます。信頼を得るには、誠と義の二つが必要であると言われています。誠とは、人に嘘をつかないことであり、義とは、利を見て正しい道であるかを考えることである、と言われます。人の苦しみや痛みを感じることのできる人であっていただきたい。そして、信頼は人脈を作り上げていく為の基本である、と心掛けていただきたい。困難に遭遇すると、人は自身の不運を嘆き、悩んで心を暗くするのです。しかし、その沈みがちになり、狭くなっていく心の動きを変えることが出来るのも人であるのです。辛く苦しいが目の前の困難を成長の契機と受け止め、勇気を奮い起こして前進する姿勢が、多くの人に良い影響を与え、多くの人の信頼を勝ち取っていくのです。困難から自分を救うのも自分であるのです。癌にかかり克服することのできるのも「予防に勝る治療なし」の言葉のように、自分自身の信念であり、日々の精進であると心して頑張ることで、必ず光は射すと信じております。

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