会長の部屋

先週の土曜日、我が郷里で昭和29年の卒業生の同窓会に参加して参りました。336名の卒業生の内、参加者は僅か50名足らずで、57名が亡くなったと報告がありました。「光陰矢の如し」と申しますが、過ぎ去る月日の早さを改めて感じます。
私の兄は83歳になり、郷里で入院の身であるため、お見舞に行って参りました。兄の姿は見るに耐えない状態です。食事は鼻から注入し、話をすることも出来ず、言葉のかわりに私に涙を流すことで意思を伝え話しかけに答えるといった状況にあります。兄は早くに妻を亡くし、子供も育って、やれやれと思った頃には身体を患い、何度も入退院を繰り返しています。兄の心境を思うと人生のはかなさを感じずにはいられません。私は元気で働くことの出来ることに感謝し、社会のお役に立つことを喜びと意識し、人生を歩む大切さを感じます。
一方、経済は大変厳しい環境にあり危機感を感じる昨今です。しかし、危機感こそ発展の道を歩む基本であると意識することが大変重要であると思います。会社は一人ではありません。多くの仲間と知恵を持った大勢の人達に取り巻いていただいております。他人の意見を聞く姿勢が己を成長させるのです。時代も社会も大きく変化しています。変化は成長のチャンスです。変化を捉えるのは、一人ひとりの社員の皆さんであり、それを事業のチャンスに変えるのも自分自身と心していただきたいと思います。社員の皆さんが組織の資源であり、信用、ネットワークをフルに活用しながら、新しい事業を立ち上げる舞台が会社なのです。待っていてもチャンスは来ません。自分が会社を大きくしようと思わずして、会社は大きくならないと意識していただきたいと思います。

先般、家内と韓国に行った際、ホテルの受付での心遣いに感心する思いで、心から「ありがとうございます」と挨拶をして帰って参りました。接客は日本、技術はドイツ、価格の中国と言われてきました。しかし、韓国は外国から多くの人が来るようになり、韓国のホテルにおいても接客に大変努力されている様子です。私達も接客する営業については、一層の努力が必要と感じます。それには、家庭や職場においてお客様の立場に立ち、接客について考えて見ることです。どのようにしたらお客様に喜んでいただくことが出来るかを常に考える風土が職場を変えていくのです。
私はホテルに宿泊し部屋を後にする場合、ベッドや洗面所の周りを綺麗にして、退室するよう心掛けております。お金を払っているから「サービスは当然」という偉そうな態度では、良いお客とは言えないと気を付けております。ホールの接客については、お客様に喜んでいただき、「また来るよ」と、笑顔でお帰りいただくには如何に対応すべきかを考え接客に当たることが必要です。それには、一人ひとりの皆さんの笑顔にあるのです。気付いた人がリーダーです。爽やかな笑顔、明るい挨拶、敏速な行動をもっとも大切にすることです。
私は一日に「ありがとう」を100回発することを心掛けております。上司は、部下を見て誉めることに心掛けようと意識すると、「ありがとう」の言葉が自然に出るようになるのです。公共の場では、自分の行為が、周囲の人にどのような影響を及ぼしているかを冷静に振り返ることが大切です。周囲に嫌な思いをさせず、お互いに快適に過すことの出来る職場にするよう心掛けて参りましょう。

私は「企業の繁栄は教育にあり、価値観を共有する風土を作ろう」をテーマに半世紀歩んで参りました。3月11日の大震災で東北三陸の皆さんの心の痛みは幾ばくか、と思う日が続いていました。そのような中、T君を中心に、幹部社員の皆さんが積極的に復興の役に立ちたいとの意識のもと、ボランティア活動に参加しました。本部長より「地元の皆さんの痛みを知り、ありがとうのお礼の挨拶をいただき、他人の為に役に立つことが出来たことに感謝します」と聞くことができ涙する思いでした。参加された皆さんは人生の大きな節目になることと思います。一度しかない人生、限りある命です。人の為にお役に立つには、如何に生きるべきかを考えて行動する人であっていただきたい。人は世に生を受け、親の背を見て育ち、学校教育を終え社会人となり第二の人生を歩むのです。社会人となり会社に就職した限り、会社は社会の学校と意識し、会社の人財として成長していただきたいと思います。会社とは仕事を覚え自分の能力を磨く場所であり、さらに会社を発展させることが自分の使命だと考えることです。幹部やリーダーの皆さんは、職場の中では「先生」と意識し、自らを磨き、部下の育成をすることが大変重要です。上司の行動に比例し部下が育っていきます。上司が自らを犠牲にする精神を持ち努力する風土こそが企業の繁栄に導くのです。人の為にお役に立とうと、学び努力することで、仕事力は伸び、それによって未来が拓けていくのです。私の子供の頃は、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生(末代)の恥」と教わって来ました。解らないことは遠慮なく聞く姿勢が己を磨いていくのです。

先般、お客様の30周年記念パーティーにお招きいただき、ご来賓の金融機関の役員の方のご挨拶の中で、30年続く企業は1%にも満たないと話をされていました。当社がお取引頂いている企業は、私が事業を始めてから半世紀になりますが、40年50年と歩みを続けていただいている企業が多く、大変恵まれた環境に身を置いていることに感謝する思いでした。しかし、これからは大変厳しい時代が到来すると言っても過言ではないと思います。その為には「身の丈を知り、お客様の立場で物事を考え、お役に立つ努力を惜しまず」を心していただきたいと思います。
先日、あるメーカー様にお招きを頂き、大変楽しいゴルフをさせていただきました。役員の皆さんの心遣いに心から感謝する思いで帰って参りました。「していただいて嬉しかったことをしっかり心に受け止め、社会にお役に立つ企業を目指すことが恩返し」と心して、人生を歩んでいくことが大切だと思います。
私が手厚い接待を受けることが出来るのは、皆さんの努力のお陰でもあります。業績は企業の営業成績を表す言葉です。企業の品格は長期にわたる誠実な企業経営の蓄積によるものです。多くの取引先、メーカー、金融機関、社会全般からの信頼や信用の上に成り立ち、磨かれ、築かれていくのです。それには、社員一人ひとりの業務に向かう誠実な姿勢抜きでは得られません。「信頼を築くのは自分、評価をするのは他人」と自覚して今日一日の仕事に向き合う努力が大切です。そして皆さんの健康が大切です。朝夕寒さが厳しくなって参りました。風邪を引かないよう気をつけていただきたいと思います。

東日本大震災直後からテレビのCMで流れていた金子みすずさんの詩、「こだまでしょうか」は、多くの日本人の心を捉えて離さなかったのではないでしょうか。「遊ぼうっていうと 遊ぼうっていう、 馬鹿っていうと 馬鹿っていう、もう遊ばないっていうと 遊ばないっていう、 そうして あとでさみしくなって、ごめんねっていうと ごめんねっていう、こだまでしょうか、いいえ誰でも」  無邪気に公園で遊ぶ子供たちの映像と詩の朗読は、人と人の関わりの大切さ、絆の重さを感じたことでしょう。言葉は言霊と言われるように、山彦のように自分の発した言葉が自らに降りかかってくるのです。
気づいた人がリーダーと言われるように問題点や欠点があれば勇気を持ってその人を注意してあげるのは勿論のこと、自らもチェックして修正し、よりよい行動をしていくことです。幹部の使命は自分自身をしっかり管理することです。それが出来ないようでは、部下も上司を尊敬せず、ついていかないのです。管理者が自分をしっかり管理する姿を部下に見せることで、部下も見習って自己管理するようになるのです。親の背を見て子が育つように、子を見れば親が分かり、親を見れば子が分かるのです。
管理者の一番の役割は、部下の指導育成です。自分の人生や仕事は、自分のためより人のためにどうするかと、しっかり心して人生を歩むことが大切です。人のためになることによって、自分を活かすことができるのです。今の大企業も100年前は小さな会社であったのです。当時入社した人達は、高賃金や安定を求めるだけでなく、世のため人のために仕事をしたのです。自分のためだけでなく、人のために尽くすという精神で働けば必ず豊かな人生を歩むことができるのです。

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