会長の部屋

今年は5月13日が母の日でした。私は改めて子供の頃の母親を想い出し、終戦後、食べることにも苦労した時代に畑仕事や大勢の子供の世話で休む暇もなく働き続け、104歳をもって天寿を全うした母親の仏前に手を合わせ心から感謝する一日でもありました。私の母は平成10年9月15日の敬老の日に蝋燭の火が消えるように静かに亡くなりました。また、私が15歳の秋に父親が突然脳梗塞で亡くなり、私の人生も一変したのです。私は進学を諦め郷里を後にし、父の知り合いを訪ね、東京上野で第二の人生を始めました。母は15歳の末っ子を東京に送り出すのに大変心を痛めたことと思います。感慨深く振り返る思いです。「親を想う心、その心に勝る親心、今日の訪れ何と聞くらん」の吉田松陰の言葉が思い出されます。我が郷里では100歳を超えた人は私の母親が初めてで、町をあげお祝いとして大勢の皆さんに通夜・葬儀に参列していただきました。母は厳しい時代を生き抜き父親の元にいき、私達を天国から見守ってくれているものと思います。改めて母親に心から感謝する思いです。
時代も移り変わり親が我が子を殺すというような時代です。心の空しさを感ずる昨今です。また出生率や赤ちゃんの体重も1975年を境に減り続け、痩せた妊婦が増える傾向にあることが指摘されています。それは母親が出産後もスリムな体形を維持したいという美容願望の高まりがあるからといわれます。親は我が身を捨て一生懸命に子供の健やかな成長を願うようであっていただきたいと、心から願う思いです。

戦後67年、経済は厳しいと言うものの大変豊かな時代を迎えております。しかし経済が繁栄すると心が疲弊すると言われます。当社はお陰様で半世紀、発展の道を歩んで来ることが出来ました。これも社員はじめお客様や関係各位の皆様のお陰です。このような時代こそ、社員一人一人の成長と育成の大切さを感ぜずにいられません。今、専門学校で一番大切なのは挨拶とのことです。不況下において、真っ先に就職が決まるのは、技術を持つ人でもなく、成績が良い人でもなく、爽やかな笑顔や挨拶がしっかり出来る人から決まると言われます。しかし数多くの人と面接し採用しても3年で3.5割の人が辞めていくと言われます。一方、二十代の28%の人が死にたいと考えたことがあると言われます。私の二十代の頃は、生きる為に一生懸命働き、親に心配を掛けることや他人に迷惑を掛けないように一日一日を大切に生きて来ました。時代は大きく移り変り、苦労の末に採用した新入社員を辞めさせたくないと腫れものにでも触るような扱いをしていては、本人の成長に繋がらず会社の発展もありません。新入社員が安心して我が身を預けることができ、そして将来を夢見る職場であり会社でなければなりません。それには価値観の共有とコミュニケーションが大変重要です。会社の仕事とは、たとえ自分に任されているものであっても、常にチームプレーで成り立つものだという事を意識し、仕事に取り組みましょう。自分一人ですべて問題解決するものではなく、周囲を巻き込んで問題解決していく姿勢が重要です。またリーダーは、緊急時において自ら先頭に立ち、平常時は何事も支えあう精神や気構えでリーダーシップを発揮することが大切なのです。

月日の流れの早さを身をもって感じる昨今です。1月12日に癌を宣告され23日に手術を無事終え、家族や社員そして多くの皆さんに支えられ、現在は健康状態も良くなっています。これからも前向きに一日一日を大切に生きて行こうと心掛けております。
先般、友人に韓国からお見舞いに来ていただき感謝する思いです。懇談の席で東京の友人が中国には「清貧楽道」という言葉があるとのことでした。言葉の意味を尋ねてみると、「行いが清らかで私欲がなく、貧しくても楽しく人生を過ごすこと」と伺いました。話を聞き、まさしく私の子供の頃と同じであると思いました。当時は食べることさえ不自由な時代でした。今思えば、不自由と意識することなく家族や隣近所の皆さんと支えあって生きていたことが懐かしく思われます。当時は家を空けても鍵を掛ける様なことをしなくても心配のない時代でもありました。子供達も他人の物を盗むとか万引きなんかしたら親を泣かせてしまう、ご先祖様の顔に泥を塗る、お天道様が見ていると親から常に言って聞かされたものでした。今では、ゆとり教育といって公立の学校では宿題がなく、塾で学び、塾で宿題が出され一生懸命に勉強していると聞きます。学校教育や家庭教育についても今一度見直し、将来の日本を支える子供達が厳しい中にも夢を抱くことのできる教育であり国でなければいけないと思います。正に武士道の精神の「武士は食わねど高楊枝」です。昔の日本人としての生き方である貧しくとも幸せであった精神が必要です。社内においては礼儀礼節をしっかり自覚し、東北大震災後の協力し合い生きていく姿が日本人の魂であることを教え伝えていくことの大切さを改めて感じる思いです。

日本の政治経済は大変厳しい状況下にあります。指導者の使命は極めて大切であることを改めて感じる思いです。日本の家電メーカーのパナソニックやソニーが軒並み苦境に陥っています。創業者である松下幸之助さん、井深さん、盛田社長が元気であったら、どのように対応されたかと思います。優れた指導者がいれば企業は栄え、指導者によって衰退もしていくのです。会社において、社長の責任は重大であり、組織の運営がうまくいくか否かは社長を支える役員・幹部にかかっているのです。会社の運営は社長であるのは事実ですが、部下を指導するのは役員・幹部の責任にあると心して日々精進していただきたい。会社の業績が悪化するのは、人財に事欠いているか、景気動向か、業界の影響を受けて悪くなるのか等ありますが、マーケットの変化や災害が起きても人財さえ良ければ必ず克服できるのです。良い企業には必ず良い原因があります。しっかり検証して活かしていただきたい。
私は病に陥り健康の大切さを改めて感じました。社員の皆さん一人一人の健康もイコールであり、「心身共に健康たれ」の言葉を噛み締める思いです。このような厳しい時代こそ、己を磨く時と考え、全社員が結束し協力し合って目標達成していただきたい。その為には、社員の成長の基本には、知力・体力・胆力・行動力、幹部においては目配り・気配り・心配りができ、優しさがあり、私心が無い人こそ人財として社会に貢献できる人として自覚していただきたい。最後に人を動かすのは、誠実さであり、常に誠心誠意ということに心掛けて人生を歩んでいただきたい。

先月、京都を旅した際、水前寺清子の歌の「ボロは着てても心は錦」の一節を思い出し錦通りを散策して参りました。私が15歳で東京に来た当時の上野のアメ横を思い出す一時でもありました。「光陰矢の如し」と申しますが、時の流れの早さを改めて感じる昨今です。時代は変われども、社長はじめ社員の皆さんに恥ずかしい思いはさせてはいけないと心して人生を歩んで参りました。100年続く企業を目指す為に、世間から後ろ指を指されない会社を作ろうと常に意識し、「自己に厳しく他人に寛大たれ」の精神を持ち、「経営や仕事における責任は自分にあり」を基本として歩んで参りました。責任の大切さは、社長であれ役員・幹部であれ全社員が同じことで、上に立つ者としては絶えず自分がいっさいの責任は負うのだという心構えを持って業務にあたることで、自らの成長があり会社の発展に繋がるのです。管理者は経営者の分身であり、管理している部門の経営者と自覚することです。経営者は会社の経営全体に責任を持つのに対し、部門の管理者は担当している部門の経営に責任を持つ精神こそ、己が成長する基本であるのです。
事業は人なりと言われますが、私の母親が「モノは頭で食えよ、仕事は身体で覚えろよ」と申しておりました。「苦労は買ってまでもしろ」の言葉のように、このような時代にこそ、こういった教えが大切な教えであると自覚することが大変重要ではないでしょうか。政治経済においても、先行きが不透明な時代ですが、お陰様で当社は、創業地であるアイワパークサイドビルを青少年育成の為に横浜市で活用していただくことになり、地域社会に役に立つことが出来ました。社員の皆さんに心から感謝申し上げます。

 

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